アントシアニンの影響
【よくわかる解説】
秋になると日照時間が短くなり、気温が下がるので葉の光合成が弱まります。
すると緑色の色素のクロロフィルが分解されてしまいます。
そして、もともと葉にある黄色い色素のカロテノイドが
目立って見えるようになります。さらに、葉に糖分がたまると
アントシアニンという赤い色素が作られ紅葉は赤く染まります。
これは、木が寒さや紫外線から身を守る自然の仕組みです。
アントシアニンは、言わばサングラスの役割を果たすのです。
銀杏のように紫外線に強くアントシアニンを作る必要なない植物は、
カロテノイドの黄色に染まるのです。
【出典】
『紅葉・落ち葉・冬芽の大研究 さまざまな色と形』 星野義延/PHP研究所
『植物 講談社の動く図鑑MOVE』 天野誠ほか/講談社
サウィン祭
【よくわかる解説】
ハロウィンの起源は、古代ケルト人が行っていた「サウィン祭」にあります。
これは「夏の終わり」を意味し、秋の収穫を祝うお祭りです。
ケルト暦では10月31日が1年の終わりでした。
この夜は現世と霊界の境界が曖昧になると信じられていました。
人々は火を焚いたり仮面をかぶったりして身を守りました。
これが仮装のルーツです
19世紀にアイルランドやスコットランドからの移民により
アメリカに伝えられ「Trick or Treat」と言いながら
お菓子をもらう風習が広まりました。
かぼちゃのジャック・オー・ランタンもアメリカで始まりました。
【出典】
『世界の魔よけ図鑑』 三国信一/岩崎書店
『ヨーロッパの祝祭と年中行事』 マドレーヌ P.コズマン/原書房
占いや魔除け
【解説】
日本の夏、軒下などに吊るし、風により音がなり
涼を楽しむ鐘鈴(しゅり)が、風鈴です。
金属やガラス製で、江戸風鈴、南部風鈴、京風鈴などが有名です。
その期限は、古代中国(紀元前16世紀〜紀元前8世紀)で
風の動きや向きにより、吉凶を占った「占風鐸(せんぷうたく)」
と言われる道具のようです。
紀元前5世紀〜紀元後2世紀ごろには、仏塔や寺院の軒に吊るして
魔除けにした「風鐸(ふうたく)」に引き継がれます。
この風鐸が飛鳥時代に日本に伝わり、江戸時代には、涼を呼ぶ道具として
風鈴(ふうりん)と呼ばれるようになりました。
【出典】
Wikipedia「風鈴」
東アジアの音文化 高橋悠介 勉誠出版